「狼少年のパラドクス」
内田樹さんの本は昨年末に「寝ながら学べる構造主義」と「現代思想のパフォーマンス」を読んで以来はまっていて、本屋で見かけるたびに買ってしまいます。
一連の著書は、ポストモダンと言われる現代の状況にいかに向き合うかが具体的に示され(と、ぼくは思っていて)、非常に参考になります。
ご自身のサイトで公開中のブログのエッセイをまとめた著書が多く、この本もそんな一冊です。
つまり書かれたことの大半はネットでただで読めるのですが、「本」というのはまた別の意味があるのでぼくもつい買ってしまうし、実際に商売になるのです。
実はぼくは今年もまたフォトモ作品集を出版することになっていて、そこにまた「非人称芸術」云々について文章を書かなくてはならないのです。
でも、今のままの知識では前回と同じ内容しか書けないので、最近は遅ればせながらいろんな本を読むようにしてるのです。
「遅ればせながら」と言うのは今頃あわてて知識を入れたところで、手遅れでたかが知れてるということです。
新しい知識を仕入れると、自分の「無知」がどんどん明らかになるので焦ります。
でも「狼少年のパラドクス」には、「大学教授は自分のバカさ加減を公表するために論文を書くべし」と言うようなことが書いてあり、自分もそんなつもりで欠くのが委員じゃないかと、ちょっと安心しました。
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