『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』
市場とか経済とかについて、ぼくはとことん苦手なので、橋本治さんだったら分かりやすく書いてくれてるかも・・・と思ったのですが、やっぱりよく分かりませんでした(笑)
これは興味の方向性の問題のようで、お金とか、数値とか、そういう種類の抽象に対してどうにも興味がわかないようなのです。
でも、この本には良いことが書いてあって、それは「経済はお金のことに限らない」ということです。
経済とはそもそも「ただ循環するだけ」の状態を指し、お金はその一例にしか過ぎないのです。
そういうもっと広い意味での「経済」なら、ぼくもがぜん興味が出てきます。
そういえば、昔読んだ栗本慎一郎さんの『経済人類学』にも全く同じことが書いてあったのを思い出しました。
栗本さんによると、「地球には膨大な量の太陽エネルギーが降り注ぎ、それが生物の形となって循環しているのだ」ということだそうです。
「だから、イカにはイカの経済があるだろう」とも書いてあって、その具体例は栗本さんの本ではなく、生物関係の本にいろいろ書かれているのでした。
だから、橋本治さんの本を読んで、じぶんが「わかっている」ことを再度確認したわけなのですが、自分が「わかっている」ことも時々は確認しないと「わかっている」ということ自体をを忘れてしまうのです。
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