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2008年8月 9日 (土)

オーギュスト・コント

Auguste_comte
オーギュスト・コント(1798~1826 フランス)

「実証主義」の哲学者で、社会学の創始者。
実証主義は、「実証出来ないものは、存在すると考えるに値しない」と言うような、現代ではごく常識的な考え方である。
実証は、個々の事例から共通の法則を見出す「帰納」と、その法則を個々の具体例に実践的に応用する「演繹」によってなされる。
科学的法則とは、それが実際に応用できてこそ「実証」される。
実証された科学技術は、さまざまな形で人類の幸福に役立てることが出来、それこそが科学の目的なのである。
現代でも「神様」や「幽霊」の存在を信じている人はいるが、その存在は実証することが出来ないので、だから大多数の人間はその存在を疑わざるをえない。
また、実証できない「霊」を排除しようとする行為なども「意味がない」とされる。
現代につながる科学技術が生まれた19世紀には、まだ霊の存在などが科学者の間で信じられていて、「心霊写真」や「霊界ラジオ」の研究もまじめに行われていた。
しかし実証主義の立場から、霊のような実証不可能な要素は次第に科学から排除されていった。
しかし現代でも、自動車を購入したら事故が起きないようにお払いしてもらったり、お守りをぶら下げたりする人もけっこういたりして、不思議なことである。

*コントは特に心霊について研究した人じゃなさそうですが、自分のためのメモとしてテキトーに書いてます。

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