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2009年11月21日 (土)

『日本人のための イスラム教原論』

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橋爪大三郎さんが『世界がわかる 宗教社会学入門』の中で勧めていた、小室直樹さんの『日本人のための宗教言論』を買おうと思って東京駅前の八重洲ブックセンターに行ったのだが、あいにく品切れとのことで、かわりに買ってきたのが『日本人のための イスラム教原論』である。

タイトルどおり、イスラム教についてのみ解説した本かと思うとさにあらず。
「宗教オンチ」の日本人にとって、特になじみの薄いイスラム教を解説するためには、ユダヤ教やキリスト教、儒教などと比較して紹介する必要があり、これ一冊だけで「宗教のなんたるか」がある程度分かってたいへんありがたい。
もちろん、どんな分野も一冊読んだだけで全てが分かると言うことはなく、ぼくがあらかじめ『世界がわかる 宗教社会学入門』を読んでいたことが、この本の理解の役に立ったし、小室直樹さんのほかの著書もぜひ読んでみたい。

そもそも、小室直樹さんのような方を今頃になって知ったのでは遅いのだが、ともかく、アートを志す日本人にとって「宗教とは何か」を知ることは欠かせないのではないか、とますます思ってしまったのである。

例えば、「芸術の価値は金銭に換算できない」という立場をとったとして、「価値とは何か」とか「お金とは何か」とか「資本主義とは何か」について、自分なりの把握の仕方をキチンと説明できなければ、その主張は説得力を欠いてしまうだろう。
そして、そのような概念の元は「宗教」にあり、だから「宗教とは何か」を知ることは「芸術とは何か」を知ることに繋がるのだ。

小室直樹さんの本は、橋爪大三郎さんの本と同じく大変に分かりやすくて読みやすく、いわゆる「入門書」なので当然なのだが、こんな簡単で初歩的なことであっても、知ってるのと知らないとでは、大変な違いになるのだと思う。

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コメント

タイトル、写真を見ると「原論」ですね。図書館にあるかしら、、

投稿: schlegel | 2009年11月23日 (月) 11時19分

ご指摘の通り変換ミスでした・・・
これはいい本なので常備したいですが、大きくて重いのが難点ですね・・・「歩行読書」も疲れましたw
字は割と大きめで、中身の分量は決して多くないので、文庫で出てたくさんの人に読んで欲しいです。

投稿: 糸崎 | 2009年11月23日 (月) 22時31分

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