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2010年3月 7日 (日)

新潟市美術館『新潟への旅』

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遅くなってしまったが、現地に行って会場写真を撮ってきた。
まずは入り口、映像を中心とした展示である。

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第一会場の「復元フォトモ」は透明の台に置かれてるのが斬新だが、ちょっと低すぎる感じ。
でも基本的に、センスのある展示だと思う。
今回の展示構成はぼくはほとんど口を出さず、基本的に美術館の学芸員さんにお任せである。
ちなみに左手には、秋山さやかさんの新潟での滞在制作作品が展示されている。

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フォトモは第二会場にも流れ込んでいる。中央の大型スクリーンには新潟の古写真が投影され、周囲の壁面には新潟市出身の安宅安五郎の絵画などが並ぶ。

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今回制作した「復元フォトモ」は12点で、すべて「一枚の写真」から制作している。 正直、準備期間が少なくて満足な写真素材が集まらなかった・・・とはじめは思ったのだが、そのおかげで復元フォトモについての新しい技術も開発され、それは来週開催予定の「フォトモワークショップ」にも応用されるはずである。

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さらに「復元フォトモ」のアップ。
元のネガはコロタイプと思われる昔の写真絵はがきをブローニー版で複写したもので、独特の質感がある。

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コメント

いろいろな場所で展覧会がありますね。フォトモの作風が地域の歴史性を表現するのに適しているのですね。
テレビでもときどき、ブラタモリという番組とか、大河ドラマの初めの所とかを見ていても昔の絵とか写真をならべて、CGだけどフォトモ的な表現だなぁと思うものがありますね。

投稿: schlegel | 2010年3月 7日 (日) 12時43分

>フォトモの作風が地域の歴史性を表現するのに適しているのですね。

ぼくの「つもり」とは別に、偶然そうなってしまうようですw
次回、4月に大阪でやりますので、お楽しみに・・・

投稿: 糸崎 | 2010年3月 8日 (月) 21時51分

なんだか新潟市美術館が気の毒なことになってますねえ・・・

自然保護問題の矛盾と同じだなあ・・・と思ってしまいますね、ともかく文化的なことと経済的なことは折り合いが悪いことは確かでして、それは思想がないという恥ずかしいことなのだけどねえ。。。

投稿: 遊星人 | 2010年3月10日 (水) 21時43分

>なんだか新潟市美術館が気の毒なことになってますねえ・・・

はじめは毎日新聞社が「言いがかり」をつけただけなのかと思ってたのですが、自体はそう単純ではなかったようです。
イマドキ「毎日新聞社」に言いがかりをつけられてあたふたするのもおかしいとは思ってたのですが・・・ここはいろいろ問題を起こしてネットで話題になってましたから。

しかし、実は館長の北川フラム氏を問題視する人たちがおりまして、そのような思惑によって「虫」がやり玉に挙がったようです。
http://rencam.info/wp/?p=163

投稿: 糸崎 | 2010年3月11日 (木) 06時38分

彦坂さんのブログを読んでなんとなく事情は分かったものの、美術展示のあり方を客観的に報道する力は今のマスコミにはないですから、おそらく報道はこれっきりでしょうが、問題は残りますね。

一頃のアメリカ式の派手なイベント的展示の時代は終わったとしても不思議ではありませんが、昔の権威的な啓蒙展示に戻るわけにも行かないでしょうから、ひとまず反発勢力が勝利したとしても、芸術の本質は何なのかを明確に打ち出した展示ができなかったら逆戻りになりそうな気がしますね。

たとえば、国宝というのは博物館でも美術館でも展示の対象になると思うのですが、展示の意味は違うはずです、でも、現状はどちらもただ並べて陳列しているだけですから、観客にはその違いは表現されていないわけで、それではどうするのか?(笑)

①ウザイと思われようが作品解説で美術館の芸術的見解を主張して存在意義をアピールする。
②学校教育とタイアップして鑑賞力のボトムアップを図る。(オリンピック選手強化対策みたいだな・・・笑)
③あくまでも権威主義で押し通す。(はずかしい限りである)
④経済主義で成り立たせる。(この場合③の価値観はすでに特殊化しているので②が成立しない限りは現実的ではないと思う)

うーん、むずかしい(笑)

投稿: 遊星人 | 2010年3月11日 (木) 22時06分

美術館のあり方は・・・ぼくは美術館とは「相互的」に関係するのみなので・・・よくわかりませんw

投稿: 糸崎 | 2010年3月15日 (月) 21時13分

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