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2010年3月 2日 (火)

ブッダとデュシャン

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仏教とデュシャンの関連づけなんて、多くの人がすでにしてるんだろうと思うけど、ともかくデュシャンの言葉はブッダの言葉に似てるかも?と思いながら仏教の本を読むと、これがなかなか面白かったりするのだ。

今日読んでた岩波書店『ブッダのことば』は、もっとも古い仏教の聖典とされており、まだ最初の「蛇の章」しか読んでいないのだけど、なかなか心に沁み入る。
特に繰り返し出てくるフレーズ「犀の角のようにただ一人歩め」はまさにデュシャン的な生き方、態度を示しているように思えてしまったりする。
こういうのはもしかしたら「勘違い」なのかも知れないが、それを意識して楽しんでいれば「やけど」はせずにすむのではないかと思う。

で、これを読みながら神田小川町のオリンパスプロサロンで仕事用のレンズを借りて、帰りに神田の古本屋で東野芳明さんの『マルセルデュシャン』を買って、最初のところだけ読んだのだが、これもまたすばらしい本で、現在絶版で入手困難なのが実に残念なことだ。
東野さんの強みはデュシャンに「実際に会っている」ということで、そういう人のことばは重みがある。

というわけで、本当は高松市美術館での展示物を順次ブログで紹介しようと思ったのだけど、「デジカメWatch」で紹介記事を書かせてもらうことになったので、そちらの方をしばしお待ちいただければと思う。

あと、3月20日発売の『デジタルカメラマガジン』に、高松市美術館でも展示についての飯沢耕太郎さんによるインタビュー記事が掲載される(モノクロ見開き)。
飯沢さんにデュシャンと絡めた展示物の話をしたところ、えらくウケがよかったので、どんな記事にまとめてくれるのか楽しみだ。
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