般若と般若面
大乗仏教には「般若心経」をはじめとして「般若」ということばがよく出てくるが、これが怖い顔でおなじみの「般若のお面」と、イメージが結びつかなくて困っていた。
仏教用語の「般若」とは「智慧」という意味で、その智慧について説かれたありがたいお経が般若心経なのである。
その「智慧」が、鬼のような形相の女性である「般若」とどのように結びつくのか?
で、あらためてウィキペディアで調べると、早い話が「関係ない」ということで、非常に安心してしまった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%AC%E8%8B%A5_%28%E6%9B%96%E6%98%A7%E3%81%95%E5%9B%9E%E9%81%BF%29
現代の日本語には古来からの仏教用語が数多く含まれるが、その中でもとの意味から離れたことばも多く、それが本来の仏教思想を理解する上で妨げになることもある。
その一つが「般若」なのだが、このように重要な用語が誤解されたまま浸透してる現代日本は、仏教から「近くて遠い国」なのだとあらためて思ってしまった。
ちなみにこの写真は、酔っぱらって帰りの電車に飛び乗ったら、ガイジンが満員電車の様子をおもしろがって撮影してたので、こちらもGRD3で返り討ちにしてやったところですw
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