ややネタ写真
ぼくが言うところの「反写真」とは、像としての「写真」のその向こう側の「ネタ」を重視した写真であって、例えば「路上ネイチャー」や「2コマ写真」などがそれである。
そして、その「反写真」の反省から撮り始めたのが「反ー反写真」であって、これは「何か明確に面白いものが写っている」というようなネタを徹底的に排除した写真である。
で、それらの中間の「ややネタっぽいものが写っている写真」というのもちょくちょく試していて、このブログにもたびたびアップしてたのだが、あらためて並べてみることにした。
以上、こうして見ると被写体が偏っている(犬と子供が多い?)ように思えるし、「ややネタ」という割には「オモシロ」に偏りすぎているような気もする。
しかし「写真」というものには「ネタ写真」から「ややネタ写真」を経て「ネタ抜き写真」に至るグラデーションがあるというのは、分かってきたような気がする。
もしくは、ネタ写真というのは意味内容(シニフィエ)の写真であり、ネタ抜き写真は記号表現(シニフィアン)の写真、と言えるのかも知れない。
いずれにしろ、そのグラデーションを自在にコントロールして撮り分けることができれば、「多彩な表現ができる写真家」になれるだろうw
もちろん、「写真」の傾向を分類するための軸は「ネタ」以外にも色々あるはずで、いずれ学んでゆく必要はあるだろう。
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