« 表現と圧縮率 | トップページ | 「迎合」と「最善」 »

2011年3月 4日 (金)

デリケートな勝負

Sr0010150

実は「反ー反写真」の個展を企んでて、先日はギャラリー審査のための写真セレクトについての相談を、先輩写真家にしてたのだった。
長年「反写真」の立場にいたぼくは「写真」については全くの初心者であり、写真家の話を聞くのは非常に勉強になる。
で、その先輩写真家の、ぼくの「反ー反写真」への評価だが「普通にうまい写真だけどそれ以上でもなく、既に写真家として活躍してる人たちに比べ構図などがユルい感じ…」と言うような感じでなかなか厳しい。
こういう率直なアドバイスをしてくれる方は信頼できるし、実に有難い。

ところで、写真は誰でも簡単に撮れるので、写真家が撮る「写真」は素人が見てもその良さ分からない。
前回の記事を受けて言えば、それだけ「圧縮率」の高い写真を写真家たちは撮っている。
だから鑑賞者には自前の「解凍ソフト」が必要なのであり、それがいわゆる「目を鍛える」ことなのである。
というわけで、ぼくも「写真を見る目」を鍛えるため、自分でも「写真」を撮ってみることを思い立ち、そのシリーズを「反ー反写真」と名付けた。
つまりこれは認識のための写真でもあるのだが、まぁ、写真の入門者なら誰でもやってることだとも言えるだろう(笑)

で、作品セレクトについてだが、ぼくのこれまでの「反写真」はどのシリーズも特徴がハッキリしてたので、個展用のセレクトも迷いが少かった。
だが「反ー反写真」は多くの写真家が撮るのと同じような路上スナップで、作品セレクトが難しい。
他の写真家と極めてデリケートな勝負になることに、改めて気付くのだ。
そう言えば、ぼくはこれまで他の写真家に対し、微妙な差異で争う事を避けてきたのだった。
しかしそれは素人から見て「微妙な差異」に過ぎず、あくまで玄人目には「大きな差異」なのであり、その様な高度なレベルを写真形は競っているのだ。
自分も遅ればせながら、そういう世界に参入する事になるのだが…
結局、今回の写真セレクトは悩んだあげく締め切りに間に合わず、ギャラリーの応募は次回に持ち越すことになった(笑)

|

« 表現と圧縮率 | トップページ | 「迎合」と「最善」 »

アート論」カテゴリの記事

反ー反写真」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/204678/39106635

この記事へのトラックバック一覧です: デリケートな勝負:

« 表現と圧縮率 | トップページ | 「迎合」と「最善」 »