たまにはトマソン
最近は路上を歩きながら「反ー反写真」モードになっているか、「歩行読書術」モードになっているのだが(笑)、「超芸術トマソン」も見かけたら撮るようにしている。
これは両国で見つけた「高所ドア」・・・
ドアを開けると階段があるようで、実は別の階段室の屋根が空しく横たわっている。
次は静岡市由比で見つけた「純粋階段」・・・・
全体は遺跡のような佇まいの駐車場で、ちょっとインガのピラミッドぽくもある。
以上、二つのトマソンを「2コマ写真」で表現してみたが、この手法は「現物の伝達」が第一の目的で、そのために「写真」としての完成度はスポイルしているのであり、その意味で「反写真」的だと言えるのだ。
これに対し、例えば先日プレイスMで見た旭大地さんの写真展は、「面白い物件」を選んで撮っているにもかかわらず、同時に「写真」としての完成度も求めているため「物件の伝達」が多少なりともスポイルされてしまっている。
だからぼくとしては同じ物件の別角度や、引いて撮った全体写真も見たくなってしまい、そのあたりをご本人にちょっと突っ込んでみたりしたのだ(笑)
まぁぼくとしても「現物至上主義」に偏りすぎた自分の態度を反省し、「反ー反写真」や「ややネタ写真」なども試しているのだが、これらと平行し「2コマ写真」も続けていこうとは思っている。
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