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2011年5月 3日 (火)

放射能以外に怖いこと

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チェルノブイリ原発事故のリポートを見ると、妊婦が被爆すると奇形児が生まれる事が分かる。
これは非常に恐ろしいことで、日本人にとっても他人事ではなくなってしまった。

しかし被爆せずとも人間は奇形になることもある。
例えば原発事故に対する政府の人間や、保安員や、東電幹部の態度は「精神の奇形」とでもいうようにマトモさを欠いている。
体は五体満足であっても、精神が奇形的にひん曲がっている。
もちろん精神疾患とか精神異常ではなくその意味では健全と言えるのだが、しかし物事の筋道の通し方が奇形的にひん曲がっていて、だから「精神の奇形」だと言えるのだ。
そして同質の「精神の奇形」を自分の中にも見て、戦慄してしまうのだ。

「精神の奇形」は放射線の影響ではなく「教育」の影響で発生する。
放射線は細胞内の遺伝子を破壊し、胎児の「発育プログラム」を阻害し奇形児を生じさせる。
一方、教育は良かれ悪しかれ子供の「行動プログラム」に影響を与える。
悪い教育は子供の行動プログラムの正常な発達を阻害し精神の奇形を生じさせる。

表現が分かりにくかった…要は間違った教育を受けると、五体満足の子供も「精神の奇形」を持つの大人に成長してしまう、という事。
これは実は放射能並みに恐ろしい。
ぼくも冷静に思い返すと、親からまるでペットのような可愛がられ方をしていたようで、これでは人間として正常な精神が育つわけがない…

まぁ「精神の奇形」がぼくの個人的な特殊事情ならまだ良かったが、このたびの原発事故で日本中が、社会の上層部にまでこれが蔓延してるらしい事が判明し、驚いてしまった。
以前の記事ではこれを「ウシジマくんの世界」と表現したのだが…

物理的現象である「身体の奇形」と違って、「精神の奇形」は後から矯正可能のはずである。
しかし実際は、大人になってから「精神の奇形」を矯正するのはかなり難しい…自分でも実感してますがw

さらに問題なのは「精神の奇形」を生じさせる「悪い教育」が、今なお多くの子供達に照射されている事。
これは放射能並に恐ろしい事かもしれない。
学校で教える国語算数理科社会は、物事の「手段」でしかなく、それを使う「目的」を学校は教えてくれないように思う。
いや勉強の目的は、良い成績を取り、良い学校に入り、勝ち組になって、金を儲け、社会的地位を得ること…等々なのだろうが、それらはいずれも何かの「手段」に過ぎず、人生の「目的」にはなり得ない。

じゃあぼくがアーティストとして何を目的にしてるかと言うと、「クリエイティブ」などとご大層な事言いながら、冷静に考えると実は「心の隙間」を対症療法的に埋め尽くしてるだけで、これも創造に見せかけた「手段」に過ぎない。
自分は目的を見据えているつもりで、実はすっかり見失っていたのだった。
子供の頃から親にも学校からも「手段」しか教わらず、だから「目的」を見失って迷走するのは当たり前である。

しかしギリシアや中国の「古典」を読むと、「目的」についてちゃんと書いてあって、目が醒める思いがする。
これによって、自分がいかに目的を見失っていたか、気づくことができるのだ。
古典を読むと、孔子もソクラテスも「立派な人間を目指す事」を説いており、それが教育本来の「目的」のはずである。
実に当たり前のようだが、その当たり前が日本の教育から失われている。
という言い方もベタなくらいなのだが…

では「立派な人間」とは何か?と言えば、それは時代や地域や個人によっても見方が変わり、一律には決められない。
つまりそれを考えるのが「哲学」であり、現代の学校教育にはその意味での「哲学」を決定的に欠いている。
「哲学」と言うと難しそうだが、ソクラテスやプラトンの時代に遡れば「立派な人間とは何か?」というシンプルな問いが分かりやすい言葉で語られている。
これは頭の良し悪しに関わらず、誰にとっても共通の、大切な問題だと思うのだ。

現代日本では、たとえ高学歴であっても「立派な人間」を目指してるわけでは無いので、この度のような「原発事故」を引き起こし、さらに満足な対処もできないでいる。
これを一方的に非難できるのは、まさに健常な精神を持つ「立派な人間」だけであり、そうでない自分はひたすら反省し、自らの「精神の奇形」の矯正を試みるしかない。

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