ラカン読書会メモ
「日本ラカン協会」主宰の、フランス語で『エクリ』を読む読書会に参加してきました。
彦阪尚嘉さんに誘われたのですが、そうでもなければ自分から行くという発想はなかったです。
もちろん、ぼくはフランス語は分かりませんが、フランス語の読解は日本語でされるので、いちおうは理解できます。
しかし、ラカンの著書そのものが文字通り超難解で、フランス語で読んでいる先生方も「難しい・・・」と頭を抱えながら、4時間かけてプリント2枚分のテキストを読んでいったのでした。
だからぼくが全く理解できなくても気に病むこともないのですが、以下、ほんのわずかながらメモです。
■急いで製作するのも技法のうち。グズグズして後回しにすると、何物も未完成に終わる。未完成でもとりあえず完成させる事が、完成させる事にとって大切。
■全ての創造物は、緊急において現れる。緊急において、パロール(話し言葉)における自らの過剰を生み出さぬものはない。
■一切は、賭けの瞬間であり、必然は無く、偶然しかあり得ない。
■分かったつもりの安心感によって、分かり得ない事の不安を覆い隠すのである。
■太陽と死は直視できない。
■恒星のように自ら輝く人と、恒星の光を受けて輝く惑星のような人と、光の届かない闇に紛れる人々がいる。
■神経症患者は、いつでも何かが足りないと疑いながら、何事もなし得ないで終わる。
■神経症患者は、「ためらいと先送りの行動プログラム」に感染している。
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