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2012年9月11日 (火)

言葉と意味

人間は言葉の意味を知らずに言葉を使っている。
言葉というものは、その意味を知らなくとも使うことができる。
例えば人は「芸術とは何か?」という意味を知らずに「芸術」という言葉を使っているし、「芸術とは何か?」という意味を知らなくとも「芸術」という言葉は使うことができるのだ。

「人は言葉の意味を知らずに言葉と使っている」と言うことは、「人は自分の顔を直接見ることはできない」や「人は誰でもいずれは死んでしまう」などと並ぶ大きな問題と言えるかも知れない。
問題が大きすぎて、人は問題から目を背け、知ったかぶりをする。

「人は言葉の意味を知らずに言葉を使っている」という事実から目を逸らすため、人は自分の認識世界を様々な「知ったかぶり」で埋め尽くそうとする。
だから「芸術とは何か?」や「哲学とは何か?」や「宗教とはなにか?」などといったあらゆる言葉の定義は、単なる知ったかぶりに過ぎない。

人は言葉の意味を知らずに言葉を使っている。つまり言葉の意味を知るには、その言葉が実際にどのように使われてきたのかを、知る必要がある。
言葉が人類の経験の圧縮であるならば、言葉の意味は、歴史的な使われ方のうちにこそ存在する。

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