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2012年9月14日 (金)

変わり者でヘンな人

母親の話だと、ぼくは子供のころから学校の先生に「糸崎くんって変わってるわね〜」などと言われてて、確かにその通りなのだが、あらためて考えると完全に騙されていた。
実のところ、ぼくだけが変わり者なのではなく、みんなも同等以上に変わり者で、ヘンな人で、病的なのだった。

しかしなぜ、周囲の人間がぼくを変わり者扱いするのかと言えば、その誰もが無反省に、自分を棚に上げて、そのように他人を指摘しているに過ぎなかったのだ。
言い換えると「自分は正常だ」と思いたいが為に、ぼくのような人間を変わり者として祭り上げているのだった。
言ってみれば、ぼくは周囲の人間が「自分は正常だ」と思い込むための「生贄」だったのである。

多くの人間の精神には、自分だけは正常だと思い込む「正常バイアス」と、みんなと同じであることが正常だと思い込む「同調バイアス」が掛かっており、どちらも人間の精神として健全とは言えない。
だからこのような人々は、反省して正常に戻るまで、檻の中に閉じこめられているのだ。
檻の中に閉じこめられている人は、自分がそのような状況にあることを自覚できず、
反省して外に出た人間だけがそれを認識する。
そして、そのように反省して檻の外に出ると、檻の中の人々から「あの人は変わり者だ」などと言われるのだった。

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