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2012年9月26日 (水)

下流と貧乏は同じではない

中流階級とは、下流階級のプライドを満たすための言い換えに過ぎない。
そして自分も、そんな下流階級の出身に他ならないのだった。
下流階級の特徴は、万能感があり、自分の体験や感覚や好みを絶対視し、好き嫌いをする。
上流階級の人間は、実際の社会的地位に関わらず、この逆の道を行く。

社会の上流ほど文化的で反自然的であり、下流ほど反文化的で自然的になる。
上流の人間ほど自らの自然性を疑い、文化の力でこれを調教し、人工的な自分を創りあげてゆく。
下流の人間ほど自らの自然性を肯定し、自然のままの自由を謳歌するため、文化の美味しい部分だけつまみ食いし、それ以外を排除する

文化に対して偏食し、つまみ食いするのが下流階級の特徴であり、振り返れば自分もそのように生きてきたのであった。
全ては遅すぎるし手遅れでしかない、という前提で死ぬまで生きるしかない。

下流と貧乏は同じではない。
自分の家が貧乏であることは気付き易いが、下流であることは滅多なことでは自覚できない。
貧乏を測るお金は計量しやすく、下流を測る文化程度は計量がし難い。

総中流社会においては、自分が下流だと気付いた者だけが、下流へと転落する。
あるいは、総中流社会においては、中流とは下流の言い換えに過ぎないと気付いた者だけが、下流へと転落する。

何となく、自分がみんなと同じ中流だと思っていたところ、実は下流であったことに気付くこと自体が、創造行為なのだった。
万能感で満たされた心に無知の知による空洞を創造すること。
器は空洞をもって用をなす。

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コメント

人それぞれな価値観なんだなぁと思いました。

上流がどこら辺にあるのかとか、自分ではイマイチ分かりません…。
そして意見が食い違ったりします。

文化・教育水準が高くても、貧しく乏しい感じもあれば…

清貧でないけれど、何となく醜い人もいるし……
お金を稼いでいても、こずるい人はこずるいし、
上品で優しげに見えても、強かで嫉妬強い人はやたら多いし、
人って恐ろしいなぁと思います。

地域差や生まれ年の差などもあるので、上流と中流と下流の違いが
どこにあるのか等、いまだ基準がよく分かりません…。

その為、他人を定義するのが難しいです。

投稿: (・∀・) | 2012年10月19日 (金) 18時42分

世の中、思った以上にニセモノが多くて、「上流」と思われる多くのものが下流に過ぎなかったり、世間で「下流」と蔑まされているものが実は上流だったり、疑い出すといろいろ面白いですよw

投稿: 糸崎公朗 | 2012年10月26日 (金) 17時48分

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