« 段取りと永遠の生命 | トップページ | 言語と埋葬 »

2012年11月22日 (木)

永遠の生命と詐欺師

O0625033712232969506

フロイト的に言えば、人は言葉ではなく態度によってメッセージを伝える。
例えば「あんたは詐欺師だ」と他人に言われた人は、自分にそのつもりはなくとも、態度によって「私は詐欺師なのです」と先に宣言していたのである。

詐欺師は他人よりもまず自分自身を巧妙に騙す。
自分で自分を騙し、嘘の自分を信じ込まなければ、他人を騙し詐欺を働くことはできない。

詐欺師の嘘は「永遠の生命」に通ずる。
詐欺師は、人間には永遠の生命があるかのように自分自身を騙し、そして他人に対し同様の詐欺を働く。

詐欺師には善悪の区別がなく、また後先考えずに詐欺を働く。
詐欺師が信ずる「永遠の命」には生と死の区別がなく、従って善悪の区別もなく、後先の区別もない。
そのように詐欺師は、自分に騙されながら破滅へと導かれる。
フロイト的に言えば、人は誰でもオレをオレが騙すオレオレ詐欺なのである。

|

« 段取りと永遠の生命 | トップページ | 言語と埋葬 »

思想・哲学・宗教」カテゴリの記事

コメント

フロイトっていうと、
何でも性欲に結びつけて考える精神学者のイメージで、
どちらかといえば、ユングの方が無意識を掘り下げたイメージだったものの、
糸崎先生の表現はいつもなかなか斬新なのです。

 (・∀・)/

投稿: (・∀・) | 2012年12月 2日 (日) 15時56分

コメントありがとうございます。

フロイトはなんでも性欲に結びつけると言うより、性欲は日常的に隠されているからこそ、オブラートに包んだ形で日常に現れている、と言うことを見抜いたんだと思います。

投稿: 糸崎 | 2012年12月 3日 (月) 02時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 段取りと永遠の生命 | トップページ | 言語と埋葬 »