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2013年3月29日 (金)

凡庸と希少

あらゆる凡庸と思えるものには固有の希少価値がある。
という考えは妥当なのか?と考えると、それは少なくとも「希少」という概念が転倒して使われているのであり、つまりあくまで「凡庸なものは希少価値がない」という考えを前提にしている。

「あらゆる凡庸なものには固有の希少価値がある」というイデオロギーは、「凡庸なものには価値がなく、希少なものに価値がある」という価値観を前提にしている。

凡庸なものに希少性がある、という価値観は、普遍ではなく主観に基づく価値観であり、つまり普遍と主観とは転倒の関係にある。
そもそも価値とは希少価値であり、醜いものより美しいものの方が、無秩序なものより秩序のあるものの方が、より凡庸でなく希少価値が高いはずである。

ところが客観的にいかに凡庸であっても、初めて目にするものは主観的には希少性があるように思えてしまう。
その逆に、一見凡庸なものの中から、真に希少性のあるものを見出すには、ある程度以上の経験を積み、相応の客観的視点を身につける必要がある。

つまり第一の原理は、「自分の感覚は当てにならない」と言うことなのだが、これを理解する事自体がなかなか難しいのだ。

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