脳内麻薬と同調圧力
●人間がこの世に生まれること自体が幸福で、だから人は時として「不幸な感じ」に陥り、人間がこの世に生まれること自体が不幸で、だから多くの人は「幸福な感じ」に包まれている。
人間は必ず死んでしまうのであり、だから脳内麻薬が与えられるのであり、そして脳内麻薬が切れてしまう人がいるのである。
●世間体とは同調圧力の世界であり、出る杭は打たれ、曲がった杭は排除される。
多くの人は脳内麻薬をキメて自分の死を忘れ、永遠の生命を夢見るのであり、脳内麻薬に抗する作業を哲学と言う。
哲学とは名ばかりで、脳内麻薬に浸っている人々がいる。
●同調圧力に屈してこれに流されるのは、やってみると案外気持ちイイ。
自分にとって物珍しいことは面白く、だから今は同調圧力に屈するのが面白い。
写真表現には同調圧力を利用した写真と、同調圧力に抗する力を利用した写真と、同調圧力とそれに抗する力の両方を利用した写真とがある。
●同調圧力が強い社会では、優れた人が評価されるのではなく、優れた人の仲間に加わる人が評価される。
また個人の能力ではなく、個人が集団に属するそのこと自体が評価の対象となる。
即ち、優れた人は優れた人の集団に属することで評価され、凡庸な人は凡庸な人の集団に属することで評価される。
成功者とは成功者の仲間入りを果たした者を指し、ぶっちぎりで一人勝ちした者はそもそも存在自体が認識されない。
●同調圧力に流されて生きる人は、いつまでも義務教育の続きをやっているのであり、つまり彼らにとって何らかのクラスに所属しない児童は存在しないのである。
そして、平和な社会では「認識しない」と言う方法での抹殺が行われる。
暴力の平和利用がある一方、平和の暴力利用があり、それが世間的ファシズムを形成する。
●根本的に必要なのは暴力性で、なぜならそれが生物の基本であり、非暴力的な平和主義は家畜やペットの発想でしかない。
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