« 意味と強弁 | トップページ | 欲望とシェア »

2013年4月12日 (金)

感情と抹殺

感情を殺すとは、感情を押し殺して我慢することでは無く、文字通り自分の感情を抹殺して無にする事。
つまり、自分の感情には意味が無く、他人の感情だけが意味を持つ。

元より、自分の感情そのものが自分のコントロールの外にあり、自分のものでは無いのである。
自分の感情は、自分ではコントロールできず、その意味で自分のものではない。
だから自分の感情に振り回されるより、そのような感情は抹殺し、他人の感情に身を委ねる方が良い、という考えもあるかも知れない。

自分の感情は自分を振り回し、自分は自分の感情に振り回される。
自分の感情は自分のコントロール外にあり、自分は自分の感情のコントロール下にある。

自分から自分の感情を切り離し、これを抹殺する事で、自分の感情からのコントロールを逃れる事ができる。
自分の怒りの感情を抹殺し他人の怒りの感情によって怒り、自分の悲しみの感情を抹殺し他人の悲しみの感情によって悲しみ、自分の喜びの感情を抹殺し他人の喜びの感情によって喜ぶ事。

自分の感情に支配されるか、他人の感情に支配されるか、二つに一つしか無いのだとすれば、前者を殺し後者に従うと言う道がある。
自分の喜びではなく他人の喜びに生き、自分の悲しみに生きるのではなく他人の悲しみに生き、自分の怒りではなく他人の怒りに生きる。

自分の感情を抹殺し、他人の感情に生きる人は、他人が傷つくことによって自分も傷つくが、自分が他人から直接傷つけられることがない。

|

« 意味と強弁 | トップページ | 欲望とシェア »

思想・哲学・宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 意味と強弁 | トップページ | 欲望とシェア »