フロイト『機知』抜き書き05
●これで、敵意ある攻撃における基地の役割を究明する準備はできた。
我々は対立して障害となっているもののために、敵の笑うべき点を大きな声で、あるいは意識的に申し立てすることはできなかったのだが、機知のおかげでその笑うべき点を活用することができるようになるだろう。
●つまり、機知はまたしても制限を迂回し手の届かなかった快楽源への道を開いてくれるであろう。
さらに機知は聞き手に会を獲得させることで抱き込み、とことん吟味する我々を見方につけるだろう。
●機知には、表向きの面ーー我々の事例では滑稽なーー外見があり、そこに眼差しが止まってしまう者もあれば、その裏側を覗き込もうとする者もいるということである。
それにこの外見は吟味する眼差しをくらますためにあるのではないか。
つまりこういった小噺は何かを隠しているのではないかという疑念も芽生えてこよう。
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