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2013年7月12日 (金)

フロイト『機知』(1905年)抜き書き04

●まさに同じ方向を、思想的機知の諸技法、すなわち遷移、理論的誤謬、不条理、間接的呈示、反対物による呈示、も指し示している。これらはことごとくみな夢工作の技法でも姿を見せるからである。

●第一に、夢の様子が我々に違和感を与え、夢を覚醒時の思考の継続とみなすことを妨げるのは、遷移のためである。

●第二に、不条理や馬鹿げたことが夢で用いられるために、夢は心的所産が持つべき栄誉を失い、精神活動の崩壊、批判、道徳、論理の一時停止こそが夢形成の条件だと諸家に思い違い違いさせた。

●第三に反対物の呈示は夢ではごく普通なので、妄言ばかりの大衆向けの夢解釈本でさえ、反対物による呈示を計算にいれるのが常である。

●第四に、間接的呈示、夢思考をほのめかし、小さなこと、比喩と似た象徴表現で代替すること、これこそが夢の表現様式を覚醒思考のそれから区別するものである。機知工作の媒体と夢工作の媒体との間にこれほど大幅な一致があるということは、偶然ではあり得ないだろう。

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