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2013年7月19日 (金)

人生の脇役

ダメな自分ほど生きながら生まれ変わる余地がある、というのが唯一の生きる希望になる。

自分の弱さが自分自身を攻撃し屈辱を与える。

他人に対する弱さが自分自身へと強い力となり、敗北をもたらし、屈辱を与える。

なんだかんだ言って、自分にはまともで善良なところがある、と思っている事自体がファンタジーなのである。

ところで、自分が主人公で芸術が脇役だと考える芸術家と、芸術が主人公で自分が脇役だと考える芸術家がいる。

自分こそが人生の主役なのだと考える人と、自分は神様の脇役でしかないと考える人がいる。

自分は自分自身の人生の主役になり得ない、と言うことは、自分がどのように生まれ、どのように死ぬのかを考えれば、実に当たり前のこととして理解できるのである。

自分の弱さによって自分自身の正当性を失っても、それは主役ではない脇役の運命として受け入れる他ない。

漫画の主人公は、実のところ漫画家が生み出した彼自身にとっての脇役に過ぎない。
漫画家の主人公は、漫画家によって生み出され、漫画家の意のままに動かされ 、漫画家の都合で死んでゆく、漫画家の人生にとっての脇役にすぎない。

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思想・哲学・宗教」カテゴリの記事

コメント

ダメな自分でも、
他人よりは身近でかけがえのない存在だから、
ダメな時があっても自分はとても大切な存在で。

数多くの他人よりも、
自分がみっけたイモムシだったり、羽化前のセミの方が非常に大事だったり、
仲良い人でもだいたい同じ位かそれ以下だけれど、
自分の人生の中でも神様ではないから、
羽化に失敗したのを直すことはできない。

自分自身は友達を友達と思っていたり、仲間だと思っていても、
相手は利害関係と損得勘定から付き合ってたりするだけだっていう事に、ここ最近気が付いたのです。

無闇に失望したりしなくて良いのだなー、と、とても思うのです。

投稿: \(・∀・)/ | 2013年7月28日 (日) 10時07分

漫画とか、難解なものは読んでも分からないのですが、
最近、久々に雑誌を手にして読んだもので面白いなーと思ったのは、
WXYっていう微エロ漫画?←です。

決して芸術的という訳ではないのだけれど、ストーリーに、かなりのリアリティーがある漫画っぽくて、
まぁこれは中々面白いのではないかと思いました。

(・∀・)/
あと、純愛組描いてた人の漫画とか。

しばらく前の作品なんですけれど、
個人的に、芸術面を含めて考えると、エニグマっていう漫画の絵柄や雰囲気が、わりと好きです。
(もう終わっちゃったけれど・・・・・・・・・。)

投稿: (・∀・)/ | 2013年7月28日 (日) 10時18分

実のところ自分にも他人にも、無闇に期待しなければ失望することもなくなります。
その意味では、期待というのも何なんだろう?と思います。

WXYは読んだことないですが、調べると漫画家が主人公の漫画というメタ構造なのですね。
エニグマもヤンジャン連載だそうですが、これも読んでない…
と言うか、3.11以降、急にバカらしくなって漫画が読めなくなってしましました。
しかし、進撃の巨人には久々に感銘を受けました。

投稿: いとさき | 2013年7月28日 (日) 16時08分

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