遠近法と序列
素人が描く絵は、遠近法が狂っている。
絵の才能がある子供の絵も、一見うまいように見えるだけで遠近法は狂っている。
正確な遠近法で描くには、それなりの専門知識と訓練が必要になる。
遠近法とは、雑然と見える物事のうち、何が重要で、何が重要でないかの序列の判断だとも言える。
このような判断を身に付けるには、多くの専門知識と訓練が必要となる。
だから素人の遠近法は間違っているのであり、自分の間違いに無自覚で自信にあふれているのが素人で、そうでないのが専門家なのである。
ソクラテスは「無知の知」によって、見通すことが不可能な遠方をさらに身通そうとする「遠近法」を説いたのだった。
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