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2014年4月13日 (日)

回想と反復

現象は、常にさも現実であるかのように自動翻訳される。

人間の現象は歴史の産物でもある。
なぜなら、言語が歴史の産物であり、固有の歴史を持っているからである。

美術作品とは現象であり、しかも二重の現象である。
美術作品は第一に現象として製作され、第二に現象として認識される。

芸術とは現象であり、内部でこの現象が生じる人と、生じない人とが存在する。

現象は回想の回想であるところの再回想として体験される。

知覚現象は、それが生じた瞬間から過去へと流れ去り、再回想されることで現象として体験される。

何度も繰り返される同様の知覚現象が、知覚現象そのものを成立させる。

万能感は素朴で自然な感情で、その意味では誰にでもある。

万能感を克服するには、自分の万能感を注意深く観察する必要がある。

観察とは他人との比較で、他人を見て自らを反省する視点であり、反省により自分の万能感を対象化する第三者の視点が生じる。

「今起きたこと」を繰り返し思い出しながら「今起きていること」を繰り返し認識する。

知覚が反復され、回想が反復され、忘却が反復される。

人は常に同じものを繰り返し見て、繰り返し見るものを見るたびに繰り返し思い出し、一方で忘れたものを繰り返し忘れ闇の中に葬り去ろうとする。

反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復反復するものだけが現象として立ち現れる。

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